例えば、あなたが虫歯になったとして、いきなり歯を抜いたりしないと思います。
できれば、虫歯の部分だけ削って、穴が大きければしっかりと型を取ってそれに合わせた詰め物をするのではないでしょうか?
ステントグラフトも身体に埋め込むものですから、本当は身体に合わせて作るのが一番なのです。
人によって背格好が違うように、大動脈の形も人によってちがうのですから、身体にぴったりと合ったものほど、治療効果が得やすく、
またそれが持続し易い、というのは理解していただけるのではないかと思います。
そして、患者さん一人ひとりに合わせて作るのであれば、動脈瘤が頭に血を送る血管の近くにできていたとしても、その部分にだけステントグラフトに窓をあけたり、必要であれば、その窓に枝となるステントグラフトを連結して治療することができるのです。
もし、あなたやあなたのご家族が大動脈瘤で開胸手術( あるいは頭に行く血管のバイパスを併用したステントグラフト内挿術 )を勧められているのであれば、ぜひ一度ご相談ください。
カスタムメイドステントグラフトによる弓部大動脈解離の治療